上場企業のCMSが静的CMSの日時指定デプロイ型でなければならない理由
2013年3月19日
2013年3月14日の日経新聞に以下の記事が掲載されました。
「決算公表前に情報 投資家ら20社超、サイト閲覧 株売買し利益 監視委が調査」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG13036_T10C13A3MM8000/
記事によると
閲覧されていた企業は同時掲載の準備として、公表の数時間から数十分前に、アクセス制限をかけた保存先にある重要情報のデータを外部からの接続が可能な別の保存先へ移動。公表と同時にHP上にリンクが表示されるよう、タイマーをかけていた。
それをその企業サイトにアクセスしたユーザが
新たなデータが保存されたことを表示が出る前に把握。過去に重要情報を掲載したページのアドレスの日付部分などを書き換える方法でアドレスを割り出し、データにアクセスしていた。
そうです。なぜ、このようなことになったのでしょうか?
CMSの種類
2013年2月5日のWeb担当者Forumの記事で次のような警告がされていました。
御社は大丈夫? 公開前のはずの重要情報がWebサイトから漏洩、CMSの公開予定でもダメな場合がある?
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/02/05/14598
この記事ではCMSの時限公開には4つのパターンがあるとしています。
- リンク自動掲載型
- ページアクセス制御型
- 全アセットアクセス制御型
- 日時指定デプロイ型
このうち、
- リンク自動掲載型
- ページアクセス制御型
は日経新聞の記事の問題に該当し、非常に危険です。
Web Meister は静的CMSの4. 日時指定デプロイ型です。静的CMSの日時指定デプロイ型はCMSと公開サーバーが別で、そもそも指定日時にならないとファイルやコンテンツ自体が公開サーバーにアップロード(デプロイ)されません。Web担当者Forumの記事でも公開セキュリティに関してほぼ完璧であると記載されています。
一度、社内のコンテンツ公開プロセスについて確認してみてはいかがでしょうか?